「仙台牛」の歴史は,昭和49年に肉質の向上を図るため兵庫県から「茂(しげ)重波(しげなみ)」号という優れた種牛(たねうし)を導入したところから始まります。4万頭以上の子牛を生産し,枝(えだ)肉(にく)上物率(じょうものりつ)(4・5等級)70%という成績を上げ,県内和牛の質的改良に偉大な貢献を果たし「仙台牛」の土台を築きました。その後,スーパー種牛と称された「茂(しげ)洋(ひろ)」号が誕生し,枝肉上物率87%を記録しました。現在では,その後継牛たちが活躍しています。
仙台牛生産登録農家によって宮城県内で肥育された黒毛和種で,個体に合った適正管理を行い,日本食肉格付(かくづけ)協会(きょうかい)枝(えだ)肉(にく)取引(とりひき)規格(きかく)の肉質等級が5等級に格付けされた牛肉だけが「仙台牛」の称号を得ることが出来ます。有名銘柄牛の中でも5等級に限定しているものは他になく最高級品であることがわかります。また,次のランクは「仙台黒毛和牛」になります。こちらも他の銘柄と遜色ありません。