徹底した飼育管理が生み出す、上質で希少なブランド和牛。「循環」と「つながり」をキーワードに、繁殖から肥育、資源のリサイクルまで全ての過程に一貫したこだわりをもって取り組んでいます。
丈夫な骨格づくりに必要な飼料とビタミンA豊富な牧草を与えることからはじまり、肉質を高める肥育期は地域で収穫された良質の稲わらを。飼料米、米ぬか、ふすまなど穀物類は、産地や遺伝子組み換えなどを厳しくチェックし、信頼するメーカーから仕入れ、自社の飼料プラントでTMR飼料や独自の配合飼料を製造。
子牛の競り値が上昇しても将来にわたって安定して確保できるよう、うしちゃんファームは繁殖事業にも取り組み一貫飼育を実現。
さらに、匠の長年の経験により系統の組み合わせなどを考慮し、全国の家畜市場から優良な子牛のみを選抜しています。
清潔で十分な広さの牛房は、ゆったりストレスなく育つのに適した環境です。匠基準を満たした熟練の和牛職人が、求められる肉質に合わせて一頭ずつ栄養素や健康状態を見極め管理。生体熟成により味に深みがでるため、うしちゃんファームは肥育期間30ヶ月以上にこだわり、最高の肉質に仕上げます。
大量に排出される牛のふん尿を処理するシステムを関連会社を設立し独自に開発。キルンという特殊な窯でふん尿を燃料化し、燃焼がむずかしい汚泥やもみ殻などをバイオマスボイラーで連続燃焼に成功。各地の肥育センターに設置し、すぐに堆肥に変え活用する仕組みは衛生管理にもつながっています。
施設費や運送費などを抑えるため牛舎を集約するのが一般的ですが、うしちゃんファームは各地にセンターを置く、業界では異色の「広域分散型」。
それを可能にしているのがタブレット端末で飼育状況を細かくリアルタイムに管理し、各センターのデータを基に本部が指示を出すシステム。広域管理は、災害時や口蹄疫などの感染症が流行した際にもリスク軽減と安全性に有益となります。